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仕事と人を知る

プロジェクト「T」

プロジェクト活動において直面した難題をどのように捉え克服してきたのか、その時社員は何を考え行動してきたのかに迫ります。

金融システム開発の最前線でキャリアを積み、高い技術力と数多くの知識を身につける。

社員インタビュー
理工学部を卒業後、東邦システムサイエンスに入社し、金融システム開発の最前線で様々な経験を積みながら、エンジニアとしてのキャリアを重ねてきた。これまでに参加してきたプロジェクトを振り返りながら、自身の成長について語っていただきました。
システムソリューション一部
シニアスペシャリスト
                        R.S
債券システムのテスト経験を経て、証券会社のプロジェクトに参加。システムのオープン化を担う。

 大学で経営工学を専攻してきた彼は父が銀行員だったこともあり、金融システムには以前から興味を持っていたため、多くの実績を有する東邦システムサイエンスへの入社を決意したという。

 入社後3カ月間の研修を経て、最初に配属されたのはある金融機関の債券管理システムを汎用機からオープン系にリプレイスするプロジェクトだった。配属時点では結合テストの終盤であったため、結合テストや総合テストの実施要員として参加した。その後、約3年間は同じプロジェクトに所属して、C言語を用いたサーバプログラムの開発やJavaを用いたクライアントとのインターフェースの開発を経験した。

 入社4年目に配属されたのが現在も所属している証券会社の基幹システムの保守・運用プロジェクトだ。大規模なシステムの中、彼は証券を管理する保管システムの保守運用に携わっている。このシステムは、かつては現物の有価証券(株券・債券等)を証券会社が保管するために使われていたものだが、2003年に国債、2006年に一般債、2007年に投資信託、そして2009年に株式と有価証券が電子化されたことにより、現在では顧客が保有する株式や債券の種類と数を管理するためのデータベースシステムへと進化している。

 彼がこのプロジェクトで最初に担当したのは、まさにこの株券電子化対応だった。汎用機上にあった管理機能の一部をオープン化し、証券保管振替機構(通称:ほふり)とのデータのやり取りをするというシステムの開発に携わった。汎用機がメインだった金融システムが、オープン化され始めたのはちょうどこの頃のこと。彼は汎用機の開発言語であるCOBOLを使用した経験がなく、オープン化のために過去に書かれたプログラムを理解する必要があり、かなり苦労したという。

 汎用機とオープン系のシステムを共存させなければならないことや、汎用機と比較するとオープン系のシステムでは十分なパフォーマンスが出ないなどの問題があり、一筋縄ではいかないプロジェクトだったことをいまでも鮮明に覚えているという。

基幹システム全体をオープン化する大規模プロジェクト。コミュニケーション能力の重要さを実感した。

 2010年に入ると、証券会社の基幹システム全体をオープン化するプロジェクトがスタートした。業界でもほとんど前例のないプロジェクトであったため、彼らにとっても大きなチャレンジだった。リスクを分散するため、彼らの担当する保管システムは他のシステムに先行して、2011年のうちにリリースするという方針になった。システムの規模が非常に大きかったため、オフショア先(中国)の企業に通常よりも多くのプログラミングを委託したことで、オフショア先からブリッジSE(中国人)が来日し、彼らと一緒に設計を進めることになったのだ。

 2011年のリリースに間に合わせるためには、2010年のうちに基本設計を終える必要がある。実際に設計を進めてみると、設計書をオフショア開発者に渡す際のコミュニケーション齟齬に端を発する品質低下や期間延伸のリスクが高くなることが見えてきた。彼は、早い段階での設計品質の確認強化やプロジェクト全体の設計品質の再確認の徹底を行った。通常のプロジェクトよりもオフショア先に設計書の内容が正しく伝わるか、それが期待したプログラムになるかを時間と手間をかけて、設計時点で確認した。

 年が明けてからのオフショア先の開発チームの実装(プログラム開発)は、当初計画の3カ月間で完了した。開発当初は特に設計書記載内容が正確に実装されているか、細かいところも確認し、設計側と開発側で小さな誤解が出た際も即時の情報共有を行うことで解決した。コミュニケーション齟齬が少しは生じたが、早め早めの確認と情報共有が功を奏し、2011年7月に保管システムのオープン化を無事に終了することができたのである。

 このプロジェクトに参加したことで、彼が改めて実感したのは、『SEという仕事には技術力や業務知識に加えてコミュニケーション能力が求められる』ということだった。プログラム開発が開始された後になってお客様から仕様の変更を求められた際などには「何が対応可能で、何が対応できないのか」を整理して説明し、場合によっては一部の作業を二次開発としてリリース後に行うといった折衝も行わなければならない。設計の段階からコミュニケーション齟齬に対する見直しを行い、コミュニケーションを円滑にできるようにしたことが、納期を守り、プロジェクトを成功に導いたのだ。

技術力や実績の高さだけでなく、人間的な魅力のある人が多い。だからこそ自分も成長して来られた。

 保管システムのバージョンアップは現在も続けられている。2012年に入ってからは、震災復興特別所得税が導入されたことによるシステムの更改を担当した。また2013年に入ってからは、2014年1月から運用がスタートする少額投資非課税制度に対応するためのシステムの改修作業を進めている。

 NISAの呼称で話題を集めている少額投資非課税制度に保管システムを対応させるためには、顧客への分配金や配当金のうち、どのデータが非課税でどのデータが課税なのかを分別管理しておく必要がある。また、株式分割や会社合併といったコーポレートアクション時の考え方も大幅に変更する必要があるため、システム内の処理にかなりの変更を加えなければならないのだ。現在、彼はNISA対応のプロジェクトを取りまとめるチームリーダーを担当している。これまで客先に常駐して行ってきた作業を自社内のプロジェクトルームに持ち帰る形で継続している。

 彼は先述の保管システムのオープン化において、オフショア先のブリッジSEの技術力にバラつきがあり、どこまで要件が伝わっているのかをきちんと確認しながら進めることが如何に大切かということを実感した経験を持つ。現在のプロジェクトで彼が注意している点は、「これからはチームリーダーとして、お客様やメンバーにきちんと自分の言いたいことが伝わっているのかを確認しながら進めていきたい。」ということである。

 配属当初は何も分からないまま、自分に与えられたプログラムを開発することで精一杯だったところから、現在はプロジェクトリーダーを任されて要件定義、基本設計などの上流工程を担当するまでに成長した。

 今、改めて自分の会社について感じているのは、「金融業界での実績や技術力が非常に高いというだけでなく、人間的に大きな魅力を持った人の多い組織である」ということです。部下に対して決して理不尽な要求をすることなく丁寧に指導してくれる上司や、業務知識の習得、資格取得で切磋琢磨できる同僚に恵まれたからこそ、今日まで順調にキャリアを積み重ねてくることができたのだと思います。

 社会のインフラともいうべき金融システムの開発は、苦労もあるが大きなやりがいのある仕事だ。これからも様々なプロジェクトに関わりながら、世の中に貢献できるようなシステムを開発したいと彼は語る。

学生の方へのメッセージ

 これから業界研究を始めようという皆さんは、様々な不安を抱えながら、自分の一生の仕事を探していることと思います。特に当社のような技術に関わる企業では「入社後、自分はついていくことができるだろうか」と心配になるのも当然です。

 しかし、技術力は一足飛びに身につくものではなく、日々の積み重ねの中から学んでいくものです。私は経営工学の出身ですが、大学で学んだ知識と実際の仕事に必要な技術はまったく別のものであることを身をもって経験してきました。社内では文系出身の先輩社員も数多く活躍していますから、コンピュータやシステム開発の知識がなくても安心して志望して欲しいと思います。重要なのは、これから学んでいこうという意欲なのです。

 当社が得意とする金融系システムは、私たちの生活に欠かすことのできない社会インフラとも言える重要な存在です。今後も社会情勢の変化に伴って絶えず進化しながら、存在し続けていかなければなりません。高い技術力を身につけて、社会に貢献できるような仕事がしたい、という志を持った方と、ぜひ一緒に仕事をしたいと思います。

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